ACEs(Adverse Childhood Experiences)=逆境的小児期体験
エーシズ(エースと略される場合もあり)は10項目。大人になっても辛い私たちの心やからだはこの逆境的小児期体験という言葉で説明がつき、納得できる事に気づきました。多くの子ども仲間の助けになるかもしれないので、ACEsについて見つけた解説ページを「知恵袋」のページからリンクしておきます。
(他にも子どもの成長を妨げる「マルトリートメント(不適切な養育)」という言葉もあるようです)
前出のACEsの解説サイトによると、2021年2月に京都大学が実施した全国web調査(20~69歳の男女対象)では、約2万人の有効回答者のうち、逆境的小児期体験の数が「0」の人が約6割。「1つ」が約2割。「2つ」が約1割。「3つ」が5.3%で「4つ以上」は2.8%とのことです。
こどもぴあでとったアンケートに回答した28人の状況は上記グラフのとおりで平均すると1人あたり約4個に該当します。(オレンジのグラフが18歳未満時)
18歳を過ぎたら「小児期」ではなくなりますが「逆境体験」が無くなる訳ではないので集計してみました。(青色グラフ)
下記は、わたしたちこどもぴあの仲間を見てきて感じた事について、横浜創英大学 看護学部 横山惠子先生にいただいたコメントです。
逆境的小児体験は、成人後には「生きづらさ」となります。感情にふたをしていた子ども時代の対処は、自分の感情に気づきにくくさせ、助けてもらえなかった経験は、誰にも頼れない生き癖となります。大人になってからの方が、生きにくいと話す人もいます。
でも、子どもたちは、プラスの面も獲得しています。良い聞き手であること、家族との絆が強いこと、ときに親を憎みながらも、親を大切に思う気持ち、生き抜く力や頑張る強さを持っています。困難な経験をしたからこそ、人へのやさしさがあり、人一倍努力家で、自立心が強いです。
子どもたちは社会でしっかり生きています。しかし、内面では「自己否定と劣等感」で、自信がないと話し、外面と内面とのギャップもまた特徴のようです。
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