私たちの親はビョーキです!!
精神疾患のある親に育てられた
子どもの立場の人と、
支援者の学びの為のホームページです。
”こどもぴあ”の"ぴあ"は、
こどもの立場にとって居心地のよいところ(ユートピア)と、
こどもの立場の仲間(ピア)によるピアサポート。
の意味です。
精神疾患のある親に育てられた私たち
・全国に精神障害者の家族会はたくさんありますが、そのほとんどが、病気の子供のいる親の立場です。
・精神疾患のある親に育てられた子どもどうしが出会う機会は、これまでほとんどありませんでした。
子供だったので、同じような人がいるかどうかなんて考えませんでしたし、考えたとしても、みんな隠しているので見つけるのは難しかったと思います。
・同じ立場の仲間と出会えたとき、初対面とは思えないほどすぐに打ちとけて、今まで誰にも言えなかった事を語りあい、心から共感しあえる場となりました。初めて本当の友達に出会えた気がしました。
・仲間と語りあうことで孤独から解放され、心の傷がいやされたり前向きな気持ちになれました。
子どもの立場がかかえる困難
・普通の家庭で育った子どもがあたりまえにしていることをいろいろとあきらめて生きてきた部分があります。
・いわゆるヤングケアラーとして子ども時代を過ごしたひともいます。
・親が病気とは気づかずに育つケースがたくさんあります。
(通院していても子どもに対して説明しない場合も多いです。)
・ネット検索して毒親だと思っていた。精神疾患だったとわかった時はホッとしたという人もいます。
・被害妄想や幻聴があるにもかかわらず、当事者に病識がないことも多く、未治療の場合もあります。
そのような場合、子どもは成人後に「うちの親は病気なのではないか。」と気づくケースもあります。
・親が病気と気づいても「病院に行って欲しい」とはなかなか言えません。親と対等に話のできる生活環境で育っておらず、親には何を言っても無駄だと思い込んでいる場合もあります。
・親が病気であるために、家庭生活においていろいろと制約があったり、愛情を受けていなかったりします。
・たとえ友達がたくさんいたとしても、自分の家庭の深刻で特殊な悩みを話すことはできず、孤独な気持ちで生きてきた人が多いです。
・病気の親と二人きりの家庭もあれば、病気ではない親やきょうだいがいても家族がバラバラで孤独だったという家庭もあります。
私たちの願い
・子どもの立場の家族会はまだほとんどありません。しかし、病気の親のいる子どもの数は少数ではありません。"こどもなかま"が出会える場・つどえる場が全国に広がることを願っています。
・今現在病気の親の元にいて苦しんでいる子ども達のためにも、大人になった子どもの立場の私たちにできることを何かしていきたいという想いがあります。
・病気があっても、医療につながり適切な支援を受けることで、親子一緒に健全な家庭を築けると信じています。社会的支援が充実すれば精神が安定する助けになることが期待できます。
・医療につながるためには、心の病気に早く気づける知識・教育が必要です。社会的偏見により受診が遅れるケースもあります。受診のハードルを下げるために偏見の解消が進む事を願います。(偏見は当事者や家族の中にもあり、社会全体での解消が必要です。)
・事件が起きると精神疾患と結び付けて報道されることがあるため、怖いイメージが世間に浸透していますが、当事者の多くは普通の人で、精神疾患のない人の犯罪率よりも低いというデータもあるようです。適切に医療に結びつかずに被害妄想が悪化した結果凶悪な犯罪となってしまうことはあると思いますので早期発見早期治療ができる世の中になることを望みます。
疾患をもつ人の周囲の方へ(配偶者や親の立場の方へ)
家族の精神疾患を子どもに話すことについて、いま、どのように考えていらっしゃいますか?さまざまな思いを抱える方もいらっしゃるかもしれません。いま、家族の状況をみつめている子どもたちもまた、上記のようなさまざま思いを抱えています。
「子どもたちには親に病気があっても元気に過ごす権利があります。」これは、こころの病気の親をもつ子どものことを書いた絵本『悲しいけど、青空の日 親がこころの病気になった子どもたちへ』(シュリン・ホーマイヤー著、田野中恭子訳、サウザンブックス社、2020年)に書かれている言葉です。
〇疾患のある方のお子さんが小学校3,4年生くらいになったら、親の疾患についてお話をしてあげて下さい。お話する場合には、聞いているお子さんの様子や反応に注意しつつ、無理のない範囲でお話をしてあげて下さい。
(小学校3、4年生くらいになると「自分の家はよその家とは違う」という事に気づき「どうしてうちだけ…」と思う頃なのです。また多くの子どもの立場の人にとって「一番つらかった時期」でもあります。)
〇お子さんにお話する際に、もし病名を伝えるなら、それだけを告げずに症状と対応方法も教えてあげて下さい。対応方法については、お子さんの気持ちや希望を聞いて、その時の家族の状況に応じて、お子さんと一緒に考えていく場合もあります。病名が伝えにくいものであれば最初は「心の病気」という言い方でもよいかもしれません。
〇子どもは親の病気が自分のせいではないかと思うことがよくあります。そうではないと言ってあげて下さい。
〇子どもには、不安や戸惑いを感じながらも、思いをうまく表現することができなかったり、家族に聞きたいことや言いたいことがあっても我慢したりすることが、よくあります。こうした言葉にならない思いにも、ゆっくり寄り添ってあげて下さい。
〇誰か一人でも信頼できる大人が存在する事が、その子の日々の生活と健やかな成長のために、とても大切です。
下記の「家族のこころの病気を子どもに伝える絵本」をお話しをする時に参考になさってみて下さい。
・お母さんどうしちゃったの・・・: ―統合失調症になったの・前編、後篇―
・ボクのせいかも・・・・・・: ―お母さんがうつ病になったの―
・ボクのことわすれちゃったの?: ―お父さんはアルコール依存症―
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